剪定作業が進んでいます
寒い日が続いていますが、JAいわて中央管内では特産物であるブドウの剪定作業が行われています。
今年のブドウの品質や収量を大きく左右する剪定作業。この日は紫波町で行われた中央農業改良普及センターが主催する県内の若手生産者向けのブドウの剪定指導会にお邪魔しました。
花巻市や遠野市などからも集まった研修会で、紫波町の吉田貴浩さんが講師として実際に剪定しながら注意点や木のバランスなどの見方を説明しました。
たくさん伸びた枝を説明しながら切っていき、最後はとてもさっぱりした形に。
(手前が剪定したもの、奥は剪定前のものです)
「これだけシンプルな形になるなら誰にでもできる?」と思うかもしれませんが、枝の伸び方、太さ、色などを見て今年の生育を考えながら行うため、とても難しい作業です。
同じブドウでも栽培方法によって木の形はさまざま。上の写真は「垣根仕立て」という方法で栽培されています。(イタリアやフランスなどのワイン用ブドウ畑でよく見る形ですね)
紫波町でよく見るのはこちらの「棚仕立て」と呼ばれるものです。
この棚仕立てには「長梢剪定」と「短梢剪定」という剪定方法があります。名前のとおり枝を短く切るか長く切るかの違いですが、作業効率や収量に違いが出るため、剪定方法が変わります。栽培する品種によっても向いている剪定方法があります。
長梢剪定はツルが長くなる分、複雑になり判断もより難しくなるそうです。
吉田さんのお宅には剪定した枝がたくさん。それでも「これからもっとたまっていくよ」と吉田さんは話します。
季節はまだ冬ですが、ブドウ農家さんはすでに今年の収穫をイメージしながら農作業を進めています。