JAいわて中央の農業

産地の風景

有線放送閉局

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地域の通話機能と情報発信の拠点として活躍したJAいわて中央の有線放送事業が、施設の老朽化などを理由に2月28日をもって64年の歴史に幕を下ろしました。26日には有線放送事業の功績を称え、矢巾町役場で感謝状と花束の贈呈式が行われました。高橋昌造矢巾町長から感謝状を受け取った久慈宗悦組合長は「これまで地域の皆さんの要望に応えながら放送を続け、一時代を築いてきました。地域の方々や行政、加入者のみなさんのおかげです」と感謝の気持ちを述べました。3月にはこれまでの歩みをまとめた記念誌を発行する予定です。

 

同放送は1954年に矢巾町の煙山農協が全国で2番目に有線放送事業を導入後、各地で独立連合会として発足し地域情報文化の増進に励んできました。1958年からは紫波町でも運用を開始しました。

この間、通話サービス、定時放送、緊急放送など農村地域の情報伝達ツールとして組合員に親しまれ、長年にわたって利用されてきました。特に定時放送では営農情報や生活情報、JAのお知らせ、行政関連情報など、地域に根ざした身近な情報を扱い、組合員の生活に活用されてきました。2011年3月に東日本大震災が発生した際は発電機等で通話と放送を可能にし、停電に強い有線の存在感を示しました。2013年からは管内の中学生を対象にした有線放送劇体験教室を開催。若い世代からも親しまれてきました。

 

しかし、一般電話の普及などで、1999年には7100戸余りあった加入者も年々減り、施設の老朽化も重なり「その使命を終えた」とし、歴史に幕を下ろすこととなりました。2月には過去に放送した有線放送の中から、有線放送コンクールで大賞を受賞した作品などを紹介しました。

企画管理部企画課有線放送センターの伊藤広子所長は「記念誌の作成にあたりアナウンサーが国体のメイン司会者に抜擢されたことなどが分かり、伝統と功績ある施設に勤務できたことに誇りを感じています。皆さまから頂いた暖かな気持ちは私の記憶の中で生き続けます。古き良き時代を支えてきた有線放送事業が皆さんの記憶の中で生き続ける事を願っています」と話しました。

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