アメリカに盛岡産リンゴ輸出
JAいわて中央は2月4日、アメリカに輸出する盛岡市産のリンゴ3tを出荷しました。アメリカは検疫が厳しく、日本から同国へリンゴが輸出されるのは11年ぶりで岩手からは実に24年ぶりとなります。今後、くん蒸処理・検疫検査を経て海上輸送され、2月下旬にロサンゼルスに荷揚げされます。
出荷されたのは「ふじ」「はるか」「シナノゴールド」の3品種。リンゴは40日間の低温処理を経て2日に冷蔵庫から運び出し、来日した米国農務省の検査官のチェックを受けて箱詰めされました。
リンゴは同市内の登録園地2.4haで栽培されたもので、糖度は光センサーで確認しています。JAの北田正和りんご部会長は「コロナ禍で厳しい状況の中、輸出が実現できて嬉しいです。関係者に感謝しています」と話しました。
JAいわて中央は①後継者の確保・JA求心力向上②高品質生産への農家意識の高揚、③地域の活性化を目的に2009年から海外輸出に取り組んでおり、2018年には6か国に輸出しています。浅沼清一組合長は「輸出を農家の所得向上に役立てていきたいです。大きな米国市場は輸出先として魅力的」と期待を込めました。
今後は岩手県の特徴である多品目生産を特徴とした輸出事業展開を検討しています。
(リンゴをチェックするアメリカ農務省の検査官 2月5日・都南選果場)